今日も夜の女

職場での出来事。
軽く80を超えているのに「自分はハタチ」と言い張るおじい様がいらっしゃる。要するに認知（症）が入っておられるのだが日々明るく楽しく生きておられる。体も丈夫。元気なのですごく尊敬。（たまに元気過ぎて転ぶ）

そんなおじい様が布団から起き上がりやけに凛々しいお顔で胡座をかいていたので、どうしたんですか？と尋ねると、「用事が終わったからそろそろあっちに行こうかと思って」と言う。

あっちに行くって御家族と外出の予定でもあるのかな、と思い「どこに行くんですか？（^^）」と再度尋ねてみると凛々しいお顔のまま快く教えてくれた。

「あの世に行く」

行っちゃダメーーー！！！

「ま、まだちょっと早くないですか！？（汗）」
「自分でも早いと思うけど行かなきゃならない（キッパリ）」
「決意堅いな！で、でも私まだ●●さんとお別れしたくないから延期して下さいよ！」
「いや、もうこれ以上は延期できない（どキッパリ）…迎えもそこに来てるし」
「…む、迎えって？」
「和尚」

生々しいなー！オイ！


勿論認知が入っての発言なので本気ではあっても実際どうこうまでには繋がらないと承知しているためノリは軽い。向こうも軽い。会社に行って来ます、のノリ。


日々メディア等では介護が大変だとか認知の深刻さや問題を報じているが、自分はこの仕事が面白過ぎて好きである。